「内」と「外」を隔てる壁の家
人の行き来できる”すきま”を残しながら”庭”を囲む。
DETA
建築地 | 宇都宮市 |
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延床面積 | 34.00坪 |
家における境界には土地の境界の他に心理的な境界も存在する。
一般的な塀で囲まれた家では、土地の境界と心理的な境界は一致していてそこに踏み込むのは容易い。
この計画では、土地を塀で囲むのではなく、建物の外壁の延長となる高さのある壁でLDK前の″庭″を囲むことで、心理的な境界は建物に近づくが、そこへは踏込みにくくしている。
完全に"中庭"として囲む手法もあるが、この土地の地域性から完全に外に対して切り離すのではなく人の行き来できる"すきま"を残しつつ、前面道路より視線を遮る事を目的としてこの形はうまれた。